ファシア2

前回「ファシア」というものを簡単にご紹介させていただきました。そのファシアの一つに筋膜があります。これは文字通り筋肉を覆っている膜です。その膜が伸びて筋肉が腱に変わるところで今度は腱膜となり、骨に付着します。ですが骨に付着した時に膜はそこで終わるわけではなく今度は骨を覆う膜、骨膜として続いていきます。

このようにして他にも神経膜、腹膜、血管膜など解剖学的に名称が分かれていますが、ファシアとしては一つに繋がっているのです。それはまるで折り紙のようです。折り紙は初め、1枚の単純な紙が折り畳まれて行くことにより様々な形を作り出します。ファシアも同様に発生当初は単純な面だったものが、身体が成長し様々なものが形作られていく中で折り畳まれていきます。しかし分かれることなく連続しているのです。

この繋がりが手足などのツボに鍼灸刺激を加えた時に離れたところにある内臓に効果をもたらしているという見解が昨今では現れています。そのため施術業界でもファシアが注目されて来ているのです。まだまだファシアに関してわからないことも多いとのことですが、更なる解明が進みより多くの利用者様の痛み解決へ繋がることを願っています。