東洋医学の「気」の観点の一つ

 

「病は気から」と昔から言うように東洋医学の表現に「気」というものがあります。気が充実している状態は「正気(せいき)が強い」とされていて、これは現代でいう病気に対する抵抗力や自然治癒力が強いことを指します。人体には様々な気があるとされていますが、それらが充実しお互いを助け合うことで正気が満ち足りている状態となるのです。

 

逆をいえば不調や病気になりやすい状態は「正気が弱い」のです。この状態を脱するために東洋医学で補助をします。補助の仕方は大きく分けて二つあり、一つには「扶正(ふせい)」。これは体内の正気に働きかけて本来の強さに戻すこと。もう一つは「祛邪(きょじゃ)」。こちらは邪気(不調や病気の原因)を取り除くことで正気の復活を助けることを意味します。鍼灸は鍼の指す方向だったり刺激の強弱などを使い分けることで上手く補助をしていきます。

 

自宅待機が続き心身不調になりやすい環境が続く中で、私たちプラスケアはこのような概念も駆使しながら利用者様の健康状態の改善に努めて参ります。

今回、ご自宅で出来るセルフケアとして「すねの筋肉を揉む」ことをオススメします。このすねの筋肉は歩行に重要であり、その筋肉上には「足三里(あしさんり)」を含め身体の調子を整えてくれるツボが存在します。押し方は図を参考に。ぜひ試してみてください!