
皆さんは東洋医学の考えに「経絡(けいらく)」や「経穴(けいけつ)」というものがあるのをご存じでしょうか?
それはまるで身体という都市の中に張り巡らされた線路と駅のようです。
経穴(いわゆるツボ)は駅です。一つ一つの経穴という駅間を結んでいるのが経絡という線路だと想像してみてください。
この路線(経絡)、主要なものは14本あります。そしてそれらは長さも異なります。腕や足だけで終わるものもあれば、頭から足までのロングコースまで…。
それぞれの経絡は路線と同じように始発と終着駅(ツボ)があり、それは次の路線(経絡)へつながっています。
例えば上の図の親指側にあるラインは「肺経(はいけい)」です。
胸の脇辺りから始まる肺経はそのまま腕を上から下へ降りてきて親指で終わります。
そして次に人差し指から始まる「大腸経(だいちょうけい)」へと続いていきます。
※追記1:この補足は少し小難しいので、飛ばしていただいても構いません。
実際には肺経から大腸経へは親指ではなくその手前の手関節の辺りでつながっています。他の経絡もそうなのですがその説明まで加えるとややこしくなってしまうので、肺の次は大腸のラインにつながっているんだなあ~といった感じでつながりの観点重視で読んでいただけるとありがたいです。
※追記2:14本の経絡はそれぞれ縦横無尽に駆け巡っています。様々なラインと様々なツボを介して結びついていますが、ライン自体2本1セットで結びつきが強いものがあります。
詳しい説明は「次の東洋医学の考え方」でお伝えする予定です。お楽しみに!
またツボには新宿駅などのような、いわゆるターミナル駅的なツボもあります。
よく聞く「三陰交」というツボも「三本の陰経の交わるところ」という意味です。
つまりは「三本の路線が通っている駅」ということですよね!
そういう駅は何かのトラブル(不調)の時にも対応力が高いです。
三陰交も基本は「脾経(ひけい)」という経絡路線に属しており消化器症状に対応いたしますが、先ほど述べたように別のライン「肝経(かんけい)、腎経(じんけい)」も交差しているので、婦人科疾患などにも対応しています。
便利ですよね~。
こうした便利なターミナルツボも活用しながらエネルギーが全身を日夜駆け巡ることで身体という都市が活気づいているのです。
いかがですか?難しい東洋医学もこんな例えだと面白いですよね(^^)
