こんにちは。
最近「腸と脳」に関する本を読みました。
腸は今まで消化に関わるだけと考えられてきましたが、最近の研究では腸はその他にも免疫に関係していたり思考にも携わっていることがわかってきたようです。
思考や感情というと一般的には「脳」が思い浮かび、脳で考え脳を通して行動していくということが通説でしたが、その説に変化が出てきたようです。
腸内で脳と同じホルモンが見つかったり、感情の起伏が激しい人の腸内は荒れていてその腸内環境を整えていくと感情の方も改善が見られたりなどの報告があるとのことです。
そういった話を聞くと私としては東洋医学のすごさも感じずにはいられません。
東洋医学でいうツボは次のツボと線で結びついています。いわばツボが駅でそれを線路で繋げているようなものです。そしてそうした路線にはやはり名前があり、それは主に臓器の名前がついています。
胃経、心経、肝経、大腸経、肺経などなど。
そして東洋医学には「陰と陽」という考え方があり、表と裏で結びつきが強いものがあります。
先ほどの路線でいえば在来線と地下鉄が直通でつながっているのと同じようなものです。
そして小腸経という路線が当然あり、それと陰陽でつながっているのが心経です。
心経は単に心臓を指すのではなく、感情を表す「心」の概念も含まれています。
つまり今まで考えられてきた脳の役割です。その心経と結びつきが強いのが小腸経です。
すごくはないでしょうか。
最近西洋医学で腸と脳の関係が新たに見いだされて、それは実は東洋医学では何千年も前から知られていた。逆に考えると東洋医学で以前から打ち出されていた概念の一つが西洋医学の先生方の研究により現代科学の中で解明されたのです。
東洋医学はどうしてもまやかしや曖昧にみられる傾向も多いので、こうした解明がなされて根拠が打ち出されることに嬉しく思います。
研究していただいた先生方に感謝です。
またこの先もこうした研究が進み、東洋医学概念が西洋医学の観点からも明かにされることを心から願ってやまないです。